さらに言えば、厚労省が公開している当該データは、あくまで死亡したときに陽性反応があった場合の死亡例で、実際に副反応が原因による死亡例ではない。それこそ、ワクチン接種直後にいきなり激しいアナフィラキシーショックを発症させて、そのまま無くなったのであれば「副反応による死亡」とも言えるけれど、今の所アナフィラキシーショックを起こしても、直ぐに対応して恢復しているし、それ以外の副反応に関しても重篤なものは無いはず。そういう部分を調べるならまだ理解出来るけれど、其れ以前の所で自分の手を動かさずに人に要求してそこで渡されたものをそのまま信用して、それで良いのだろうか。問い合わせたものと、自分が入手したものを突き合わせて、そこに何か不一致があったとでも言うならまだ理解も出来るけれど、自分で何もせずに人に他ので得られたものをそのまま信じるのも、それはそれで問題だと思う。
またこちらの例では、ジャーナリストの江川紹子氏が、今回台湾へ提供したアストラゼネカ社製ワクチンに関して、日本で当面使用する予定の無いものを何故提供と疑問を書いているけれど、これだって調べてみれば台湾が元々アストラゼネカ社製ワクチンを使用していたからと言う事は直ぐ分かるし、日本としても国内製造をしていて備蓄があるという事も分かるはず。台湾は、このアストラゼネカ社製ワクチン以外では、モデルナ社製ワクチンを受領しているけれど、モデルナ社製は日本でも実際に接種に使用しているし、日本の確保している量は5000万回分で他のワクチンよりも分量が少なく、かつ既に大規模接種センターを中心に使用しているため、そこから準備するというのも国内的に問題がありそう。そう言う諸々のことを考えると、アストラゼネカ社製ワクチンをでも現在の手持全量提供するという案は、限りなくベストに近いベターな判断だったと、私は思いますね。それを、日本で持てあましていたワクチンを台湾に押しつけた。でも、蔡英文総統が良い人だったから波風立たずに良かったね、みたいな言い方は無いと思う。
今の時代、スマホ一つあればかなりの情報検索が可能であり、多分必要とする情報の殆どにアクセスする事が可能です。しかも、国会議員やジャーナリストの仕事の多くは、そう言う情報調査で資料を集めて、そこから必要な政策であったり問題提起をすることのはず。その作業に何日もかかるならまた別だけれど、高々数分、幾つかのキーワードを入力したら、1秒と掛からずに多数の情報へのアクセスが得られるわけです。素人でも普通にする事を、専門家である彼らがすること無く、勝手に自分の思い込みで発言することは、迷惑所で無く「実害」とも言えると思います。彼らは、時として相手に発言の不備や不適切さを批判するけれど、自分達も同じ土俵に立っていて同じような事をやっている事をもっと自覚するべき。公の場で発言する前にせめて3分程度の努力をする事は、社会的な立場が有ろうが無かろうが今の時代の「義務」だと思う。
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