LGBT関連法案に見送りに対して、「#逃げるな自民党」「#多様性を認めない自民党には投票しません」なるTwitterデモを呼びかけた、立憲民主党公式アカウント。その意味不明な主張に関しての疑問はすでに書きましたが、見事に梯子を外される事態に。
自民、立民がLGBT法案断念で合意 自民・下村政調会長が説明
をぃをぃ、そうなると「#逃げるな立憲民主党」「#多様性を認めない立憲民主党には投票しません」と言わなきゃならなくなる。 でも、それなら立憲民主党公式アカウントとして辻褄は合いますよね。当然「立憲民主党公式アカウント」として、見送りを決めた「安住淳国対委員長」に対しても何らかの批判をするはず(笑)。
と言うか、この「公式アカウント」の中の人って、多分政党幹部とか広報担当者と密に連携していない気がします。過去にも、何かピント外れな書込があったし、大体公党の公式アカウントとして、その言葉遣い等もちょっと眉をひそめたくなる場合が決して少なくないし。党を代表して外部に対して広報活動をすることが目的のはずなのに、広く自党の見解や意見を広める役目では無く、特定の支持者向けに過激なことを言うのが仕事のような気がしてなりません。本当に大丈夫なんだろうか。野党だからとメディアも気にしないのか無視しているのか分からないけれど、同じ事を与党の公式アカウントがやったら、それこそ烈火のごとく批判するだろうに。
立憲民主党の所属議員は、多分一番政党の中でtwitter好きが集まっていると思うんですが、それが逆にそれぞれの議員の発言が目立ちすぎて、党としての統一感も感じられない。だからかどんどん先鋭化・過激化して行っている気がします。本来なら、そう言うバラバラな発信をまとめるなりフォローするなりしていくのが、政党公式アカウントの仕事の一つだと思うけれど、このアカウントはそんなことは気にもしないのか。で、今回は余りに前に出すぎたからなのか、気がついたら周りにいたはずの人間は消えていて、自分だけが荒野に取り残されたような感じ。
少なくとも自民党の中では、法案賛成はと慎重派が喧々諤々の話合いをしている。一方立憲民主党は基本法案賛成の立場であるから、法案断念は「絶対に受け入れられない回答」だと思うんですよね。でも、それをどう言う理由か認めてしまった。立憲民主党としては、法案を通すか、妥協せずに廃案も辞さず、という立場が本来の姿では。それが、互いに相手の顔を立てたのか、今国会では提出しない・処理しない、でも次国会では成立を目指す、みたいな取引があったんだろうか。法案に対しての立場が逆なら、それも分かるんですよね。立憲民主党側が内部で紛糾していて、成立させたいけれど慎重派を宥めたい。であるなら、今回は見送って冷却期間をおいて、次回で成立に向けて協力して欲しい、と言うなら理解出来ます。でも、そうじゃ無い。私は、法案というのはある意味「通して何ぼ」の世界だから、今必要なのか、次になっていいから確実に成立させたいのか、それはその時々の戦略だと思う。デモ今回の場合は、余りにもみっともないんじゃ無いだろうか。どれだけの人が30日のTwitterデモに参加したかは分からないけれど、その人達って結局馬鹿にされたようなもの。本当は大いに怒るべきだけれど、多分そんなことも無くこのままズルズルと静かにフェードアウトするんでしょうね。まぁ、いつものシナリオだな、と。
[2021年6月3日追記]
「国対で合意した事実は無い」と、下村政調会長の発言は事実誤認だったという記事。自分の希望が、つい口をついてでてしまったのか、実は何か裏があったのか、いずれにしてもこれは駄目ですね。
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