海外メデイアの五輪取材に関して、その制限(取材活動ルール)に対しての不満の記事。まぁ、彼らの不満も分からない事はないけれど、結局そう言う状況にしたのは彼らも含めたメディアや五輪反対意見の人達なんですよね。ワクチン接種済み率の違いはあるとしても、欧米では日々の新規陽性者や重傷者・死者数が日本と一桁違っていても、既に大規模なイベントを制限を緩めて開催しているのに、何故それよりも落ち着いている日本ではそうならないのか。結局は、リスクを取れない政府だったり、単に批判したいだけのメディアや一部の人達だったり、何かを達成する事よりも、責任を問われないことを良しとする日本人の風潮が最大の理由のような気がする。
この記事の中で一つ重要な事は、
大会組織委の対応に海外メディアが不満を抱くのも無理はない。というのも、こうした規制は来日したばかりの海外メディアのみで、日本にいるメディアは対象になっていないからだ。
と言う点。海外メディアの様に、東京五輪専任のスタッフを貼り付けるわけにも行かないから、そんな余裕は無いということも有るだろうけど、でも五輪担当スタッフは優先的にワクチン接種を受けるとか、出来るだけ外に出る仕事をせずに、行動履歴なども保管して行動範囲を制限するとか、そう言う事は国内メデイアは対策しているんだろうか。個人的には、海外からの渡航者は今の所ワクチン接種済みが前提で、日本国内よりも要請になる可能性は低いと思う。ただし、行動範囲としては「メデイア」としての仕事もそうだし、やはり自国とは異なる土地での生活という事で、予想できない事もあるだろうから、そこは有る程度の行動制限は必要じゃ無いかと思う。個人的には、24時間のGPSやCOCOAのような拠点拠点での移動履歴保存を自動的に行うようにして、万一クラスター発生、陽性者発生の時には、自分の過去の行動履歴が途切れなく提示できることを条件にすれば良いと思う。それが出来ない場合には、即刻強制国外退去させるとか厳罰で対応することを条件にして。行動履歴が把握出来るのであれば、その行動内容によって責任は判断すれば良いと思う。さらに、抜き打ちで内容をチェックして、例えばGPSが一日移動していない(=ホテルに置きっぱなし)等不審な点があれば、そこでチェックして悪質ならば国外退去などの措置をすると。
同じ事を、日本のメディアも五輪関係の取材に関しては、本当ならば開催2週間前からはワクチン接種済みで、必要なプロトコルを遵守しているスタッフのみ可能にするとか、そう言う対策をするべきでしたね。今からでは間に合わないけれど、それでもちゃんと国内メディアに対しても「彼らが感染して選手・関係者、さらには国民にも感染拡大する」という想定の下必要な対策をするべきだと思う。そうで無ければ、それよりもリスクが低いと思われる感染者を入れずに大会を開催する理由が説明できないだろうし。
記事の最後で「一理地対応では無く、科学的な客観的な根拠を」と書いている。であるならば、今の日本の陽性者数、重傷者数、死亡者数、等のパラメーターを見て、諸外国と比較して「日本の方が優れているのだから、この措置は厳格すぎる」とか「ワクチン接種が不十分だから、制限があるのは理解するが、〇〇に関しては賛成出来ない」か、そう言う報道が要求されるのでは。単に「差別」とか「日本政府の失敗の代償」とか、他責を理由に自分達の正統性を主張することは、メディアとして情けないと思う。結局、客観的な報道をすると、今の日本や日本政府を批判できなくなるからしないだけなんじゃ無いだろうか。そう言う事を考えると、記事に書かれている制限は確かに厳しい部分もあると思うけれど、結局は「身から出た錆」だと思う。
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