ピクトグラム

東京五輪開会式で話題になった物の一つ「ピクトグラム」。前回の東京オリンピック開催時に、分かりやすく競技種目を表すことを目的に作られたことは有名だけれど、そこから社会の中の「言葉を超えたサイン」としてここまで広がるとは想像していなかったんじゃ無いだろうか。今回のピクトグラムは、これまで有ったものとにているものも有るけれど、特に新種目に関しては新規に作りしか無い訳で、それらは一寸新鮮な印象も受けます。

で、早速こんな感じでいろいろと遊ばれているみたい。開会式直後から話題になって、家事の様子とか育児の様子をピクトグラムかしたり、いろいろと「応用(?)」されてはいるけれど、こう言うツールが出てくると人間だけで無く動物とかもピクトグラムか出来るのかなぁ。まぁ、今暫くは青色で図形を組み合わせたら、何となくピクトグラムっぽくなって受けも狙えるだろうけど、どうせならやっぱりちゃんと使えるもの、実用的なものもこの機会に生まれて欲しい。

ピクトグラムの良いところは、出来るだけその構図なり動作を単純化して、必要最小限の情報で構成するから、多くの人にとって分かりやすいし、単純で明快。一方で、余りに単純化しすぎると、その競技なり意図に関しての知識が無い場合には把握しきれないこともあるわけで、今回公開された50個のピクトグラムの中にも、やはり馴染み無い競技だとピンと来ないものも。多分、その専門の人には「あれあれ」と直ぐに閃くんだろうけど。

こう言う発想って、多分漫画のキャラクターを描くことにもつながつているんじゃ無いかと勝手に邪推しています。実写では無く、デフォルメしつつ、例えばそのキャラクターの愛嬌とか、心の闇とか、あるいは「愛」だとか(笑)、そういうものを単純な構成で訴えるが法というか画力というか、それってやはりピクトグラムのような単純な構成での説得力みたいなものが出来ないと難しいんじゃ無いだろうか。特に「動き」を感じさせる所なんて言うのは、まさらにピクトグラムが骨格になっているような気がします。それを考えると、前回も今回も、日本の「アニメ」がその大会を支えているというのは、一寸面白い気がしますね。

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