結局はメディアもビジネス

 ジャーナリストの佐々木正明氏のコラムから、東京オリンピックに対しての「五輪批判」の、開幕前と開幕後について。確かに、いろいろ不手際はあったし、コロナ禍以外にも課題はあって、必ずしも100点満点の状態では無いことも事実だけれど、正直政権批判や与党批判、さらには根拠の無い批判も含めて、オリンピックを理由に氾濫していることも事実だと思います。まぁ、関係無くても何か文句を言う理由になれば、何でも良いという考えの人達がいることも事実。

この記事と同じような事を、先日日曜日の「ワイドナショー」に出演していた武田鉄矢氏が一言で言っていたけれど、ようするに今は批判のオンパレードだけれど、実際オリンピックが始まって、金メダルの二つや三つ獲得したら、一気に収まるしみんな御円するようになる」というのは事実だと思う。先日たまたま観ていたテレビで、スケートボードの「パーク女子」に出場する歴代最年少となる開心那選手を取り上げていましたが、彼女が金メダルを仮に獲得したら、そりゃぁもう日本中が大騒ぎになる事は確実。だって、水泳で岩崎恭子さんがまさかの金メダルを獲得した時の過熱ぶりと言ったら、そりゃぁ歴代のオリンピック中継の中でも最大最高の一つと言って良かったと思いますからね。

実際先週くらいからテレビ番組の構成を見ていると、段々とオリンピック関連の放送が増えてきていて、今週なんかはNHKはほぼオリンピック関連放送で埋まっているし、民放ではテレビ朝日系列の放送が他の放送局よりも多いみたい。実際、今日から開会式に先立って、女子サッカーとソフトボールの予選が始まりますが、どちらも日本にとって人気があり注目されている競技だけに、勝利すれば一気にメディアはオリンピックモード全開になるんじゃ無いだろうか。

トヨタが国内でのオリンピック関連CMを取り止めたり、開会式に出席自体するスポンサー企業も出てきているけれど、あれだって結局はメディアや野党を中心に不安をかき立てたからであって、そう言う意味ではメディアは結構危ない橋を渡りつつ、オリンピック批判キャンペーンを展開していると思う。勿論、スポンサー企業にしてもメディアにしても、私企業なんだからその時の状況に応じてビジネスを最大化することは問題ないし、そうするのが当たり前。ただ、その姿勢というか掌返しの様子を見ていると、つくづく今のメディアは信用できないなぁと再認識するばかり。ネットでは、色々問題や不満はあるけれど、日本が開催すると誘致したのだから、最大の努力をして最大のおもてなしをするべきと言う、という至極真っ当な意見も散見されるんですが、まさにそれに尽きる話だと思う。仕事をしていると「Comitment(約束)」と言う事を口を酸っぱくして言われるけれど、その為に今何をするべきかと言う事を、開催に賛成するにしても反対するにしても、もっとちゃんと伝えるべきだと思う。それが本来のメディアの役割というか使命のはずなんですけどね。

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