飲食店の感染対策を、グルメサイトを通じて利用者が調査して投稿するという記事。これは駄目でしょう。そうで無くても、元々の目的であった飲食店の点数付けで、より利用者に有効な情報提供するはずだったこの手のサイトは、利用者の恣意的利用でどうにでもなる事は既に明らかなんだから。
もし、感染症対策を調査するのであれば、専任の調査員が覆面で来店してチェックする方法で無いと、公平性も信頼性も担保されないでしょう。ミシュラン方式とまでは言わないけれど、覆面調査の会社は幾らでもあるのだから、そういう所に委託すれば良いだけの話しだと思う。仮に、一般の利用者が調べるにしても、その結果を直ぐにこう言うサイトで公開するのでは無く、特定のシステムに入力して貰って、その中で評価した上で必要なら再調査をして判断するくらいのことをしないと、仮に自分が店舗オーナーでちゃんと対策しているにもかかわらず不利益な行為をされたら、私なら行政の不備を理由に訴訟まで考えると思う。
以前も書いたけれど、この手のグルメサイトは利用者の判断基準が標準化されているわけじゃ無いから、評価結果は千差万別。勿論、ノイズは多くても代替の傾向を見ることは出来るから、全く参考にならないとは言わないけれど、それにしてもかなり大雑把な傾向を掴むくらいで、個々の店舗の評価をするまでには不十分だと思う。例えば、コスパを重視する人なら、価格とか提供される料理の量を評価するだろうけど、品質とか雰囲気を重視するなら、それとは別の判断基準で評価するだろうし。
じゃあこう言うサイトを利用するとしたら、どの様にしたら良いのか。記事では「実施状況を書き込んで貰う」と書かれているけれど、具体的なそれこそ「YES/NO」的な判定のみをさせる方法にしないとだめでしょう。そういうテンプレートを作って、そこに〇×で埋めていく位にしないと、色々恣意的な利用が増えていく気がする。「正直者が馬鹿を見る」ような事が内容に、ちゃんと評価するシステムを作ることは良いけれど、それならそれで、必要な信頼性も担保されているシステムにしないと、結果的に無意味なものとなり逆に正直な店舗を苦しめる結果になる事だけは避けたいですね。
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