政府専用機のトラブル


昨日夜G7サミットに出発予定の政府専用機に不具合が発生し、予備機に乗り換えて出発したという記事。 その為、10日午後7時出発予定が、1時間半遅れて午後8時半頃に出発したらしい。

今朝のニュースなどでは、主機に一部照明トラブルが発生したので、既に登場済みの随行員などが予備機に乗り換えて、そちらで菅総理などが登場して出発したとのこと。多分出発直前に発生したんでしょうね。人の移動と、貨物や食事などの入替などで、まぁ1時間半位は掛かっても不思議では無い。また、その為の予備機との2機体制ですから、その通りに運用されただけでそんなに大きなニュースだとは思わないのですが。

大体、出発直前に照明トラブルなんて、UAに何年も搭乗していれば何度も経験していること(笑)。照明どころか、シートが動かないとか、AVモニターが使えないとか、酷い場合には空調の不具合なのか水漏れしているときもあったし(爆!)。民間の航空会社と政府専用機とでは比較対象にすらならないのかもしれないけれど、民間の場合でもそのトラブルの程度によっては代替機の手配をするだろうし、それが出来なければ欠航するわけですからね。それが政府の場合は「欠航」する事は事実上出来ないから、わざわざ毎回2機を飛ばしているわけですし。記事の最後には、整備等委託先のANAHDのコメントが掲載されているけれど、ANAとしても何とも言えないでしょうね。仮にエンジンが動かないとかならまだしも、照明設備の不具合とかなら、それこそ電球が切れたとか配線の問題とか、幾らでもあるだろうし整備の不具合とは一概には言えないだろうし。

記事では先代のB747の場合には、機材トラブルで羽田空港を遅れて出発したのは今回が初めてと言っているけれど、もっと重大な機材トラブルが発生して、予備機で出発したことは何度かあったはず。つまり、問題発生から予備機へ変更する時間が有っただけの話で、先代のB747で一度もトラブルが発生しなかったわけじゃ無い。その当たり、一寸誤解を招く文章だなあと感じます。まぁ、ニュースでは有るだろうけど、「出発直前にトラブルがあり、予備機に乗り換えて出発した」で済む話だと思います。妙に大きく取り上げすぎだなと感じますね。ただ、こう言う小さな些細なトラブルの積み重ねや延長に、大規模なトラブルが眠っていることは多々あること。早いうちに徹底的な問題解析と確認をして、今後の対策にして欲しいですね。

Post a Comment