新型コロナウイルスワクチン接種が影響したのでは無いかという、死亡報道記事。ネットの特に医療関係者と思われるアカウントからは、今の所確固たる証拠も無いのにワクチンとの関係を強く臭わせる報道内容に批判も上がっています。TBS側も、「ワクチン接種後3時間半後に死亡した」という事実は事実として報道するのは構わないと思うけれど、それと直接のインが寒霞渓があような言い回しはするべきでは無いのでは。特に、「ワクチン接種後に少なくとも196人が無くなっている」と言っていますが、厚労省の資料を見ると、
- 一日当たり3,280人が死亡
- そのうち、明らかに病気や副反応が原因と思われない事故死や自殺での死者数は、合計で201人
※直接の死因が事故死(例えば交通事故)であっても、例えば副反応で意識朦朧となって倒れて引かれた、みたいな事例が無いとは言えないでしょうが... - したがって、一日当たり約3000人が何らかの理由で「病死」している
- 突発性の可能性を考えて、心疾患や脳血管疾患だけでも850人/日が無くなっている
- 高齢者向けワクチン接種が始まって約一月なので、30日としても25,500人位の人がその間に死亡している事になる
- ワクチン接種者数は2000万人を超えたので、死亡率を196/2000万人=0.00098%に対して、上記の一日当たりの死亡率は0.0196%と、約20倍大きい
- ワクチン接種者数を15000万人としても死亡率は0.0013%と、自然死亡者数よりもやはり一桁小さい
※厳密に言えば、ワクチン後死亡者数は一定期間の値なので、一日当たりにすればさらにその差は広がる
そう言う状況であるから、厚労省としても副反応疑い報告に関して、ここまで明確に言い切っているので無いかと思います。確かに100%安全では無いけれど、これまでのワクチンと比べて十分な安全性ともたらす利益の大きさからの考えでもあるでしょう。逆に、コロナ禍終息の切り札と思われるワクチン接種を今停滞されることで、沈静化しつつあるコロナ禍がまた拡大してそれによる死者数が増える可能性の方が大きいとも言えます。報道機関が、それぞれの事例を取材して視聴者に判断基準を提供することは問題無いと思うけれど、何かそこに誘導する意図が透けて見えるのが、このTBSの記事の問題だと思う。
メディアを「エッセンシャルワーカー」という事には、個人的には抵抗があるんですが、それでも情報提供は社会システムで重要な要素であるし、最近では色々問題点を指摘されているけれど、その影響力の大きさではレガシーメディアの力は大きい。だからこそ、彼らも職場接種なりキャンセル待ちでもいいからワクチン接種をして行くべきだと思うけれど、こう言う考え方を持っていては、それ自体も彼らは否定するんだろうか。幾つかの報道機関や放送番組に関しては、ワクチン接種の問題と言うよりは、ワクチン接種が進んでコロナ禍が沈静化することが、政権の成功事例となる事を良しとせずに反対しているような雰囲気すら感じるんですよね。まぁ、私の曇った心の目のせいかもしれないけれど。
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