ワクチンパスポート

英国で開催されているG7サミットで、3航空連合が共同で国際運航に関する渡航や衛生に関しての共通基準に合意するように各国に求めているという記事。仮に今年後半位から国際線利用の制限が緩められて、業務目的以外の観光目的での渡航が出来るようになったとしても、多分どんなに早くても来年一杯くらいまでは、新型コロナウイルスの脅威は消えないだろうし、所謂「ワクチンパスポート」の様な認証システムは必要になるでしょうね。

何となく似たような仕組みで思い出すのは、2001年に発生した「アメリ同時多発テロ事件」以降の様子。飛行場でのセキュリティチェックが厳しくなり、最初の頃はそのチェックに何時間もかかることもあったけれど、X線検査装置の性能アップとともに、乗客の情報が航空会社と各国で共有されたり、航空会社側も上級会員向けに優先サービスを準備するなどして、可能な限りギャップを埋めながら、以前のような利便性に近づこうとしていました。今回もそう言う事が進むんでしょうね。

個人的には、パスポートに紐付けされて、ワクチン摂取情報とか渡航履歴とか航空会社のFFP会員情報とか、そう言ものがひとまとめに参照出来て、その場でパッと安全な渡航者という判定がされるのが理想ですが、それはそれで反対する人も多そうだし。特に、国民全体を管理するシステムが無い日本では、そう言うものを構築する事の是非から話を始めないといけないから時間が掛かりそう。その為に、デジタル庁ができたと思うのに、肝心の親分が舌禍でどうなるか分からないし。

少し前のニュースでは、国内に監視カメラ網が張り巡らされている中国では、顔認証で一人一人の行動履歴が記録されて、それによってポイントみたいな制度があって、そのポイントが足らないと海外は勿論、居住地区から外にも出られないような仕組みになっていたんじゃ無かったかな。まぁ、中国だから出来るシステムだけれど、監視される側も波風立てなければ平穏に生活出来るならそう言うシステムが存在しても「無問題」と考える当たりに、あの人達の逞しさも感じるんですが。そこまで日本人も図太くなれるか、いゃ個人のプライバシーの方が重要と考えるか、コロナ後の世界はどう変わるんでしょうね。いずれにしても、個人的には「早く海外渡航できるようになる」のであれば、多少の制限も我慢するのですが。

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