メディア取材もバブル方式を

以前にも、東京オリ・パラ開催時の最大の懸念は、ワクチン対策も移動対策も不明瞭なメディア関係者じゃないかと書いていたんですが、まさか地元でその第1号が発生するとは思いませんでした。島田市で事前合宿中のシンガポール卓球選手団を取材中の、静岡放送(SBS)カメラマンらが感染をしていたという記事。 

選手団を取材していた男性カメラマンと、同行していない男性ディレクターが2日にPCR検査を受けて陽性が判明したもので、幸いにも選手団や市職員は濃厚接触者には当たらないという事ですが、シンガポールタッシュウ選手団側は今後の取材活動を断ることにしたらしい。まぁ、当然の措置だけれど、選手団はバボル方式で隔離し、一般人の感染を制限しても、やはり一番身近なところまで接触するメディアとか今回の場合は島田市関係者に対して対策を考えないといけませんね。残念ながら、静岡県のワクチン接種は全国的にもかなり低く、市関係者は公共性を理由に優先接種しても良いと思うけれど、メディア関係者は難しそう。実際にオリンピック・パラリンピック会場に行って取材するメディア担当者をリストアップして優先接種させることは可能だし許されると思うけれど、地方での事前合宿の取材担当者まで範囲を広げるのは流石に難しいでしょうしね。

1都3県では中々新規感染者数が下がらず、このままでは最大1万人の予定だった東京オリ・パラ観客数も、無観客開催かという話まで出てくる状態。でも、仮に無観客開催にしたとしても、メディア対策がちゃんとされていないと、オリ・パラ選手・関係者への感染させてしまうこともあるだろうし、場合によってはメディアセンターがクラスターになる可能性も出てきます。東京オリンピック開会式まで、もう3週間を切っているので、今メデイア向け接種を始めてもぎりぎり2回目の接種が間に合うかどうかで、抗体が十分に獲得出来る2回目接種後2週間では、もう東京オリンピックも終わるタイミング。職域接種で対応するというニュースも見た記憶があるんですが、実際問題どの程度進んでいるんだろうか。実際に報道担当するのは、都内にあるキー局+NHKの6放送局なんだろうけど、当然地方の系列局からの人材派遣設けるだろうし。静岡放送はTBS系列で、結構地方局の中でも大きな放送局の一つだと思うんですが、TBSはどう対応するのか。

ところで、朝日新聞に掲載された今回の記事ですが、記事の見出しが誤解を招くとネットでは批判している方も。今の見出しである「静岡放送のカメラマンら感染 五輪事前合宿の選手団取材」では、まるで事前合宿をしていた静岡放送のカメラマンらが選手団から感染したように取られる、というのがその理由。事前合宿を取材していたことは事実だけれど、記事の後半を読むと事前合宿取材以前の6月28日に二人が番組ロケで同行し、その時に感染したと思われるので、事前合宿は無関係なんですよね。だから見出しに関しては「静岡放送のカメラマンら感染 事前合宿取材は中止」とでもするなら納得出来るけれど。今朝の時点では、まだ静岡放送(静岡新聞)のサイトにも、この件は掲載されていないみたいですが、懸念された事例が発生した以上は、五輪パートナーでもあるメディア各社にしても、しっかりとした対策を表明する必要が有るでしょうね。

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