紙が消える、かも

昨晩の夕食時、母親から「これ何のことか説明せよ」との命令が。目の前には、封を開いた封書が置かれており、何のことやらと手に取ってみたところ、母親が利用しているUCSカードからのお知らせでした。内容は、2021年10月分の利用明細書から、明細の郵送を終了してWEB明細へ変更するというもの。 私などは、とっくの昔からクレジットカードも銀行口座も、全てWEBアカウント利用にしてあり、銀行などは通帳すら持っていない状態。

で、斯く斯く然々と声明すると、母親は大きくため息をつきつつ(笑)「何でもかんでもインターネットで、年寄りは困っちゃう」と言います。まぁ、これはご意見ごもっともの正論で、70代、80代の世代となると、いきなり「パソコンを使って、スマホを使って」と言われても困ってしまう人が大多数でしょうね。で、そこから延々と愚痴モードに入り、それを聞かされるこっちは堪ったもんじゃ有りません。結局、私が母親のアカウント管理をして、毎月利用明細を印刷して渡すことになるんですが、この付けと怒りを何処にぶつければ良いのか。カード会社もカード会社で、もう少し世の中の現実を考えろよと、その場は一旦終わったんですが。

暫くして、ちょっと落ち着いたところで、もう一度この件を確認するためにサイトアクセスしてみました。多分、紙物での郵送サービスも継続するんだろうけど、それは有料サービスなんだろうなぁと思っていたんですが、予想通り1通当たり110円(税込)で継続可能とのこと。これでは、母親はまたブチブチ文句を言うだろうなぁと暗い気持ちになったんですが、続けてその後を読んでビックリ。今回の移行措置の対象外となる会員があり、その一つに「1951年12月31日以前に生まれた人」と記載されているんですよね。


「1951年生まれ」となると、丁度今年70歳になる人までが対象なので、まさに「デジタルデバイド」対応と言えるのでは。当然、うちの母親は十分に該当します。あと、ゴールドカード等、上級クラスの会員メンバーの対応も、まぁ納得出来るもの。ただ、これってノーマルクラスのカード会員を、より会費の高いゴールドカードへ誘う商材にもなりうるなぁと、心の曇っている私は邪推します(笑)。まぁ、これで自分の手間が増えること無く、母親の愚痴もこれ以上聞くことも無くなるから一安心なんですが、それならそれでもっと最初にこう言う重要な事は書けよと言いたくもなります。もう一度同封されていたこのお知らせの紙(名刺二枚を横に並べたくらいのサイズ)を見直したんですが、小さな紙の下の方に、これまた小さな文字で上記の内容が印刷されていました。いゃ、これ絶対目に入らないだろう。特に対象となる高齢者だと、老眼で絶対読めないくらいの文字フォントサイズです。悪意すら感じる。

まぁ、カード会社としては、コスト削減と作業の効率化のために、物理的な郵送からオンラインへ会員を少しでも移行させたいことはよく分かりますが、それとは別にやはり「お客様ファースト」も必要だと思うんですよね。少なくとも、A4サイズくらいの紙に、もっと大きな文字フォントサイズで印刷して、適用除外も分かりやすく記載するべき。それに、携帯会社とか私が利用しているクレジットカード会社では、明細郵送からWEB管理に切り替えると、手数料還元みたいな感じでその分補填される(安くなる)仕組みになっています。「郵送は有料」の様な「ペナルティー化」ではなく、オンライン化すれば安くなりますというような「インセンティブ化」による誘導の方が、より効果もあるし何と言っても顧客満足度も上がると思うんですけどね。まぁ、これは自分の愚痴か(笑)。

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